睡眠不足を避けるべき3つの理由とは?

あなたの睡眠時間はどれくらい?

 私は睡眠不足に悩んでいる。だいたい5~6時間程度だ。特に、YouTubeを本格的に観るようになってから、極端に睡眠時間が削られている。おまけに、コーヒー大好きなので、カフェインの影響もあって、睡眠不足に拍車がかかっている。

あなたはどうか?

「人生の3分の1は眠っている」というのは、今は昔…1960年には平日の平均睡眠時間が8時間13分だったのが、2015年では7時間15分。今はもっと短くなっているかもしれないな。睡眠不足が心身に良くないことは分かっているが、どうしても夜更かししてしまう。とはいえ、睡眠不足の状態が慢性化してしまうことは避けるべき。

そう考える3つの理由があるのだ!

睡眠不足を避けるべき3つの理由

①頭と体のメンテナンス
 睡眠が体に良いというのはもちろんのことである。体には動脈・静脈・リンパ管があって、栄養や老廃物を運んで疲労を回復させる。

 一方、頭…いわゆる脳そのものは体重の2%しかないが、使用するエネルギーは体全体の約20%を消費するくらい、活発に活動している。同時に、有害なたんぱく質を作り出してしまい、それが脳の疲労物質になるのだが、脳には動脈・静脈・リンパ管のような排出器官はない。では、脳はどのようにして、疲労物質を排出しているか?

それが睡眠なのだ!

 脳細胞は眠ると少し縮まり、脳細胞と脳細胞の間にできた隙間から老廃物を流すことで、脳は疲労から回復する。だから、睡眠時間が短いと、疲労物質がなくならないから、いつまでも疲れた状態になるのだ。実は、この疲労物質が蓄積していくと、認知症を発症するという研究報告があるくらいだ。また、肥満・糖尿病・高血圧・うつ病の発生条件に、睡眠時間が関係していることも分かっている。

②パフォーマンス低下
 睡眠時間とパフォーマンスは相関関係にある。例えば、オリンピックで良い結果を残した選手の睡眠時間は、普段と同程度だったことに対し、緊張して眠れなかった選手は、いつものパフォーマンスを発揮できなかったという報告があるのだ。

 また、睡眠不足になると、体重1㎏あたり0.54gのアルコールを飲んだときと同じ眠気を感じる。つまり、寝不足になると、お酒を飲んで酔っ払ったような状態になるなでパフォーマンスが低下する。
眠気が引き起こすパフォーマンスの低下は、車の運転で顕著に表れ、眠気によって発生する自動車事故は、普段の4倍にもなるとの研究結果もある。

 とにかく、睡眠不足は百害あって一理なし!しっかり眠れば、あなたのパフォーマンスははね上がり、豊かな人生を送れることは間違いない!

③脳のバージョンアップ
 眠ることで疲労から回復していると話をしたが、実はそれだけではない。眠ることで、脳がバージョンアップしているのだ!どうやってバージョンアップするかは後で説明するとして、睡眠には2種類あることを、あなたはご存じだろうか?

そうですね…レム睡眠とノンレム睡眠です。

 レム睡眠のときは、もちろん眠っています。でも、脳はビックリするくらいフルで活動している。その活動しているときに何をしているのかというと、「人がその日に体験したことを、眠っている間に振り返っている」というのだ。脳にある海馬で記憶された体験を、レム睡眠時に追体験することで、長期的な記憶となって定着させる。これが夢を見ている行為なのだ!さて、ノンレム睡眠はというと、完全に頭と体は休んでいる。脳波も静まっていて夢も見ません。

 通常、睡眠の始まりはノンレム睡眠レム睡眠の順番で、1セット90分を3~4回繰り返す。これを繰り返すことで、その日に体験したことや学んだことのすべての情報を整理して、大事な情報は蓄積し、いらない情報を捨てる…というような選択を潜在意識で行っている。このように、人間は眠ることでノイズを除去し、脳のバージョンアップをしているのだ。

まとめ

 あなたが生活している上で、現状に満足していなければ、まずは睡眠の改善をしてみるのがいいだろう。あなたが思い描く理想の自分になるためには、あなた自身が成長しなければならない。それには、脳をバージョンアップさせる必要がある。きちんとしたバージョンアップが行われるためには、きちんとした睡眠を摂る必要があるのだ。一説には、6時間未満の睡眠時間では、脳のバージョンアップが正常に行われないという話もあるくらい。豊かな人生には適正な睡眠を撮ることをおすすめする。