体内時計を利用して疲労回復する

前回、今日の疲れを明日に持ち越さないという記事を投稿しました。今回の記事は、そうはいっても疲れが残ってしまった…やむを得ず持ち越してしまったら、どのようにして疲労回復を計ればいいのかをお話します。

疲労回復の基本的な考え方は、やむを得ず持ち越してしまったら、「どこかでまとめて休息をとる」ということになります。

これを実現するには、自分が普段どんなリズムで暮らしているのかを把握しておく必要がある。早寝早起きなのか、遅寝遅起きなのか、1日3食派なのか2食派なかなど確認して、自分の生活リズムに合わせた形で疲労回復を心がけるのです。

たいていの人は、生活リズムといっても、決められた社会生活の中で規則正しい生活をしています。つまり「早寝早起き1日3食」なんですね。前回の記事で、必ずしも規則正しい生活をする必要はないと言いましたけど、現役のサラリーマンだったら、すでにそのように暮らしてきているので、それがその人の持つ生活リズムなんです。だから、それはなるべく崩さないということが、疲労回復を促進させるには大切なことなんです。

どうしてかと言うと、このような生活は、私たちの体内時計とほぼ一致しているからなんです。夜に寝れば朝に自然に目が覚める。そして、お腹が空いて朝昼と食事をして、仕事や活動をします。夕食を食べ終わると、夜また眠くなる。このように好むと好まざるとにも関わらず、私たちの生活は24時間サイクルで動いているのです。これが体内時計なんですね。

体内時計がどうしてあるのかご存知ですか?それは地球が昼と夜を繰り返しながら、24時間で自転しているからなんです。地球上のすべての生物は、体の動きを地球の動きに合わせるようにできているんですね。血圧、心拍、体温、ホルモン分泌、代謝などは、全て地球の自転に合わせて24時間周期で動いているんです。

だから、疲労回復も体内時計に合わせて行うべきなんです。疲労するのは、残業で仕事をしすぎたとか、遅くまで飲んでいて睡眠不足になったとか、いろいろな理由があるとは思うんですけど、これまでの生活リズムを崩して疲労回復をするのは、あまりいただけません。

つまりどういう事かと言うと、たとえば徹夜をした後に昼間寝てしまうと、昼夜逆転してしまいますよね。それで夜眠れなくなったら、体内時計とのずれが生じてしまって、いつまでたっても疲労は回復しなくなるんです。それだったら、昼間はちょっと寝て、夜になってからいつも通りに寝たほうが断然いいんです。このようにして、1日の中で帳尻を合わせるようにすれば、疲労を感じることなく生活ができるようになります。

また夜型になるのは極力避けるべき。朝型の人は夜型の人よりうつ病や肥満になりにくく、ほかの病気にもかかりにくいというデータがあります

今だったら、体内時計を補正する薬が開発されていて、販売もされています。これを服用すれば、1日で帳尻を合わせることも簡単にできます。こうした薬を昼夜逆転した「概日リズム睡眠障害」の患者さんに処方したところ、次第に夜になると眠くなるようになり、症状が改善されたという報告があります。

何であれ、毎日同じような時間帯に同じようなことをしていると、身体の方もそれに適応していくのです。


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