睡眠で疲労回復するにはセロトニンを分泌させると効果的

セロトニンは、夜寝ている時には分泌されず、起きて太陽の光を浴びると分泌される。つまり、セロトニンが分泌されることで、私たちは日中、頭がスッキリと冴えた状態でいられるのです。このように、セロトニンの分泌は、太陽の光と関係している。

このことからもわかると思いますが、1日中、部屋の中で体を動かさず、パソコンをしていると、セロトニンが十分に分泌されず、疲れが蓄積される。
しかも、そうした生活を長く続けていると、脳自体も、セロトニンの出にくい脳になるのです。
また、セロトニンは、ストレスに長期間さらされると、分泌されなくなるという特徴がある。そのため、現代人のうつ治療には、セロトニンを増やす薬の処方が中心になっています。

このセロトニンと反対の働きをするのがメラトニンです。メラトニンが分泌されるのは、主に睡眠前から睡眠中です。
睡眠が疲労回復に最も役立つのは、眠るとメラトニンが分泌されるからです。逆に、睡眠が不足すればメラトニンが分泌されず、疲労が蓄積しやすくなってしまうのです。

セロトニンは昼間、太陽光を浴びると分泌され、メラトニンは夜、睡眠中に分泌される。つまり、昼間十分にセロトニンが分泌されれば、夜間には十分にメラトニンが分泌されるのです。
ただ、メラトニンは、年齢を重ねるとともに分泌量が減ることが明らかになっている。年を取ると朝早く目覚めたり、夜中に何度も目が覚めたり、若い頃より睡眠時間が減ってくるのはこれが原因なのです。


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